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齋藤智恵子 の言う、”あれほどの男”とは!?

以前、取材した浅草「ロック座」名誉会長・齋藤智恵子さんは、こういって微笑んだ。

彼女が言う「あれほどの男」とは、俳優の若山富三郎を指す。

齋藤さんは若山に5000万円、さらに弟・勝新太郎に20億円以上を用立てたものの、2人の死により、借金の大半をチャラにしたとして当時、メディアで話題になった女傑である。

映画「子連れ狼」の拝一刀をはじめ、「火の鳥」では猿田彦、また「ブラック・レイン」では極道のボスを演じるなど、重厚な演技で日本映画界にその名を刻んできた若山。

だが若い頃には、弟の勝が先に「座頭市」で映画デビューして人気を得たこともあり、勝に酷似していた若山は映画会社を転々とするなど、不遇の時代もあった。

そんな時、齋藤さんが某テレビ番組で「やり手女性実業家」として取り上げられ、それを見た若山から連絡が入る。

それは、あくまでもマスコミに向けたコメントだったと齋藤さんは述懐し、こう語った。

そんな若山が京都市内の自宅で心臓発作を起こし、92年4月2日に帰らぬ人となった。

それは、勝が事件の判決を若山に伝えるため、京都入りしてすぐのことだった。

4月7日正午、東京・大田区にある池上本願寺で執り行われた葬儀には約500人が弔問に訪れ、その中には、萬屋錦之助や松方弘樹、三船敏郎らの顔もあった。

そう言って、早すぎる最愛の兄の死を悼んだ。

その豪快な役者人生は散り方もまた、豪快な役者にふさわしいものだった、とアサ芸プラスが報じた。

斎藤智恵子 – Wikipedia

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ソース:アサ芸プラス

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