映画評論家の秋本鉄次氏は、浅野温子が16歳で演じた「聖母観音大菩薩」を例に取る。
秋本氏によれば、まだ無名だった当時の至宝映画で、巫女の役だった浅野は、海岸の小屋で恋人との情交シーンを演じたという。
ピンク映画で数々の傑作を残した若松孝二監督らしい衝撃作だった。
同じくATGでは、桃井かおりが鮮烈に登場した「あらかじめ失われた恋人たちよ」も印象深い。
日活が“ロマン映画”に移行する直前に公開された「八月の濡れた砂」は、青春映画の傑作として名高い。
同じく海岸での暴行場面を見せたのは、朝ドラ「ふたりっ子」の好演が紅白出場経験にもつながった河合美智子だ。
本来の主演は渡辺典子だったが、脱ぎのシーンの多さに辞退。
最後は、カリスマシンガーとなった今井美樹の記念すべきシーンを。
映画初出演だった井筒和幸監督の「犬死にせしもの」で、驚きの場面に挑んでいるのだ。
秋本氏によれば、突発的な脱ぎシーンで、「取り囲んだ男たちがカメラでバチバチと撮影会を始めます」との展開に、とアサ芸プラスが報じた。
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