〈故人の強い希望により、身内だけで鎮かに送らせていただきました。
主人の死を冷静に受け止めるには、まだ当分時間が必要かと思います。
これは、夫・えい治氏が亡くなった後、ちあきなおみが事務所を通してマスコミに配布した自筆のメッセージである。
ちあきの夫で俳優の郷えい治氏が、入院先の東京・築地の国立がんセンターで最愛の妻に見守られる中、天国へ旅立ったのは、結婚生活が14年目を迎えようとしていた1992年9月11日だった。
だが、亡くなる2年ほど前に肺ガンを患い、手術と入院生活を余儀なくされることに。
だが8月27日、郷氏の意識がなくなり、昏睡状態が続く中、彼女が一人で付き添った。
9月16日、緊急会見を行った郷氏の兄で俳優の宍戸錠は、次のように語った。
そして、こうも言ったのだ。
だが、ちあきは夫と死別後、一切の芸能活動を休止。
公の場所にも全く姿を現さなくなった。
一説には死の間際、夫が「もう歌わなくていいよ」と言ったとも伝えられるが、真相のほどは定かではない、とアサ芸プラスが報じた。