お笑いタレント・明石家さんまが3月26日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」に出演し、ネット上で注目を集めた報道番組「タモリステーション」の“沈黙”について言及した。
「タモリステーション」は3月18日、緊迫した情勢の続くウクライナを特集し、同国のゼレンスキー大統領や、侵攻を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領の理念や思想について深掘りした。
しかし、2時間にも及ぶ放送内で、タモリが発した唯一のコメントは「こうしている間も、大勢の人がウクライナで亡くなっているわけですね。いろいろありますけど、1日も早く平和な日がウクライナに来ることを祈るだけですね」というもの。
その発言時間は1分程度にとどまり、冠番組におけるタモリの行動には驚きの声が寄せられていた。
タモリと公私で長く付き合いがあるさんまは、実際の放送を見てはいないと明かした上で、「タモリさんならではの技だと思う。『タモリステーション』って名前が付いてるから、『参加しなきゃいけない』とか、『自分の番組だ』とか思ってしまうからやな。そこを『ニュースになんか口出さない』っていう、タモリさんのこだわりね。『自分はこんなニュースなんか斬りたくない』っていう姿勢やと思うねんけど、それで貫くのは凄いよね。これは感心する」と表現した。
もしも、さんま自身がMCだった場合の想定として、「俺は絶対無理。評論家に逆に喋らさないぐらい」だと予測。
「『お前も知らんことを言うな』とか言ってしまいそう。『日本人にわかるか、この気持ち』とか言うてしまう。ホンマにウクライナとロシアに住まないと、絶対に今の状況はわからない。日本人には推測だけにしかならないからね」とし、両国民にしかわからない心情があるのだろうと指摘。
最後には「ずっとコメントしなかったというのはタモリさんらしい。それを貫く凄さ。ギャラ泥棒.だと思う。名前貸し」としつつ、「でも、凄いわ」と称賛していた。
「ホンマでっか!?TV」では、キャラの濃い各分野の専門家たちを制して、持論をねじ込むことも少なくないさんまからすれば、タモリの行動が“ギャラ泥棒”に映る部分もあったのかもしれない。
いずれにせよ、両者のタレントとしてのスタンスがハッキリと分かれた出来事だったと言えるだろう、とアサジョが報じた。
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