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関ジャム ボカロP特集で”うっせえわ”の秘話明かす!

7月4日の『関ジャム完全燃SHOW』は前回に引き続き、自作曲をボーカロイドに歌わせて活動する「ボカロP」特集の後半戦が放送された。
前回は「春を告げる」を制作したくじらがボカロPになるまでの経緯を明かしたが、今回は「うっせぇわ」が話題のsyudouが波乱万丈の音楽人生を語ってくれた。
音楽好きの家庭に育った彼は中学で吹奏楽部に入部、打楽器を担当することになり、ドラムをかじるようになったという。
高校時代には3ピースバンドを結成したものの、バンド内の人間関係がうまくいかなかった。
オリジナル曲のデモテープを聴かせても、ギターヴォーカルのメンバーから「全然ダメ」と却下の連続だったのだ。
曲作りを担当するのは、あくまでそのギターヴォーカルである。
「星屑のステージ」をヒットさせたチェッカーズなど、色々な人を傷つけながらイキるsyudou。
しかし、彼は彼で憤りが沸点に達しようとしていた。
曲作りに関わらせてもらえない割に、バンドでスタジオ予約を担当するのはsyudouだったのだ。
武勇伝のように語っているが、社会不適合者である。
また、彼の喋り方、まくし立て方が典型的なオタク特有の早口なのだ。
その後、syudouはハチの影響を受け、ボカロ曲の制作を開始した。
確かに、この性格なら1人でやっていったほうがいろいろと良さそう。
syudouがバズらせようと渾身の力で投稿したのは、「ふなっしーの歌」なる楽曲だった。
「知識やセンス、才能がない自分の戦い方はお笑いの一発逆転」という発想で制作したナンバーである。
当時ブレイク中だったふなっしーに便乗しようという目論見もあったらしい。
これが、はっきり言って凡庸なのだ。
レトロゲームみたいな音だし、ニコニコ動画によくありそうな質感。
これでは、間違いなくバズれない。
「モテたい」の思いのみでここまで頑張る根性に敬服するし、反骨心溢れる「うっせぇわ」を制作しただけのことはある。
syudouは米津玄師からの影響が大である。
この曲は、“歌い手”Adoのメジャーデビュー曲でもあった。
実は歌唱法について、syudouは全くディレクションしていないそうだ。
初音ミクで作った仮歌をAdoに送り、後は全てを彼女に委ねたという。
初音ミクのヴォーカルは棒読みに近いし、このニュアンスのままなら「うっせぇわ」は絶対に売れなかったと思う。
「うっせぇわ」はAdoの解釈と表現力のおかげでバズることができたのだ。
この制作工程について、音楽プロデューサー・本間昭光は驚きを隠せないようだ。
かつて、『ASAYAN』が公開していた、つんく♂のモーニング娘。
関わり方としては、プロデューサーではなく完全に作曲者のそれだ。
ここまで社会現象になったのだから、会って感謝の気持ちくらい伝えればいいのに。
バルーンこと須田景凪も「シャルル」が生まれるまでの苦悩を語ってくれた。
もう、ほぼ同じメロディーだ。
昔から、ボカロ曲はアニメ風のイラストをFlashで繋げるMVばかりである。
そういえば、ハチはMVのイラストも自分で手掛けていた。
そう考えると米津玄師は多才だ。
古田が書いた歌詞に3人のボカロPが曲をつけるという特別企画が番組の最後で行われた。
古田が考案したのはこんな歌詞である。
まずは、「綿棒feat.初音ミク」と題してsyudouが曲をつけてくれた。
制作に2~3時間要したという同曲を実際に聴いてみると、これがまた「うっせぇわ」にかなり似ているのだ。
もっと言ってしまうと、新たなアイデアは迂闊に公開できないということでは?
人間の引き出しの数はどうしたって限られる。
だから、仕方なかったのかもしれない。
くじらは「銭湯行きたいなあfeat.flower」と題して曲を制作。
3~4時間かけて作ったとのことで、その質感はかなりYOASOBIに近かった。
最後に、須田は「コットンfeat.flower」と題した曲を制作。
正直、3つの中でこの曲が格段に出来が良かった。
どこか、質感はゲスの極み乙女。
いずれにせよ、3曲それぞれに作り手の色が出ていて面白い企画だった。
ただ、気になったのはどの曲もオマージュ元が透けて見えてしまうという点。
彼らの引き出しのストックが心配になってくるのだ。
あと、「人声には人声の、ボカロ声にはボカロ声の良さがある」という印象にならなかったのも残念だった。
2週にわたってボカロP特集を見たはずなのに、なんだかんだ、筆者は今も人間によるヴォーカルのほうに圧倒的に軍配を上げてしまう、と日刊サイゾーが報じた。

関ジャム 完全燃SHOW – Wikipedia

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ソース:日刊サイゾー

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