NHKの連続テレビ小説『おちょやん』が14日に最終回を迎えた。
全体を通しても17~18%の間を行ったり来たりしていたわけだが、このご時世テレビドラマで15%以上の視聴率を稼げるというのは、やはり「朝ドラ」ブランドの強さを感じさせる。
「NHKの『朝ドラ』と『大河ドラマ』は、民放のドラマの倍以上の制作費がかけられていますから、求められる数字も高くなりますよ。最近は世間の“受信料批判”も高まっているし、余計に高視聴率で結果を示さないといけないような空気も、局内には漂っている。『おちょやん』は、数字だけ見れば少々物足りない。惨敗とまではいかないけど、惜敗といったところでしょうか」。
ネット上のネガティブな感想を拾ってみると、「クズキャラが多すぎる」「男性キャラに魅力がなかった」「不倫ネタが朝からきつかった」など、ストーリーに対する意見や、「最近の朝ドラはずっと戦前~戦後が舞台で、代わり映えがしない」といった声も。
一方、視聴率に反比例して、業界内での評価を高めたのが主演の杉咲花だ。
大手芸能事務所関係者はこう語る。
「なんでも、映画やCMのオファーが殺到していると聞きましたよ。23歳とは思えない落ち着いた芝居の力も凄まじいし、同世代の女優の中でもここまで清楚な雰囲気を醸し出せる人はいない。NHKのスタッフも絶賛しているそうで、今後また大河ドラマに呼ばれることもあるでしょう。年齢的にはまだ学生役もできるでしょうが、これからは時代劇や重厚な人間ドラマで重宝されるんじゃないかと思う。また、ジャニーズ事務所が杉咲をえらく気に入っているらしいので、そういう意味でも安泰でしょうね」。
さらにテレビ局関係者は「数字は参考にならない」と一蹴する。
「正直いま、“数字持ってる女優さん”なんてほとんどいないと思いますよ。一昔前なら松嶋菜々子さんとか篠原涼子さんなんかは、数字を持っていると言われていたけど、今の20代の女優俳優で“確実に数字が取れる”と言える人、思い浮かばないです。そんなことより、テレビ局サイドは芝居がしっかりできることや朝ドラを走りきった功績を買うと思います」。
「テレビの視聴率」という指標自体が古いものとなりつつある今、朝ドラを数字で判断するのは難しい、と日刊サイゾーが報じた。
杉咲花 – Wikipedia
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