映画「月はどっちに出ている」でブルーリボン賞など、数多くの賞を総ナメにした女優ルビー・モレノがTBSでの記者会見で、大粒の涙を流した。
デビュー当時、ルビーの略歴は以下のように紹介されていた。
〈マニラ生まれの24歳。
フィリピン大学旅行学科を卒業後、21歳の時、観光で来日。
だが、実際には年齢28歳で、18歳の時に「じゃぱゆきさん」として来日。
都内の飲食店でダンサーとして働いている時に、3歳年上の日本人男性と「デキ婚」した。
主婦としての日々を送る中、エキストラ会社にも登録し、芸能界に触れることになる。
時折、声を詰まらせるルビーの姿に、隣にいた女性記者が何度もハンカチを目に当てる。
テレビ朝日のレギュラー番組の無断欠勤に始まり、TBSの2時間ドラマを撮影初日にドタキャン、大阪でのイベントはフィリピンに帰国して欠席と、素行の問題が発覚。
ついに所属事務所から「契約違反」で告発され、日本の芸能界から「追放」されることになってしまうのだ。
97年8月、東京簡易裁判所に調停を申請するため、日本に戻ってきたルビーを直撃すると、こう言った。
不祥事など過去のこととばかりに、アッケラカン。
そんな物言いに、驚かされたものだ。
ルビーは09年にも、フィリピンパブ経営者らとの間でトラブルがあり、警察が介入。
ともあれ、あの会見で涙をぬぐっていた女性記者はその後、なんと感じたことだろうか、とアサ芸プラスが報じた。