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ウエストランド クズ芸人は最早”クズセレブ”?

当然ながら、芸能界には時代時代で流行がある。
Jリーグ黎明期は「サッカー好き」を掲げるタレントが多かったし、今で言えば「キャンプ好き」を宣言する芸人をやたらと目にする。
不思議なのは、それぞれが必ずしもライバルにならないところ。
限られた座席を奪い合うこともあれば、はたまた守り合うことだってある。
類似タレント内に互助会的な見えない組合が自然とでき上がるのは不思議だ。
そして今、密かに世を席巻しているのが「クズ芸人」である。
「バラエティ番組はチームプレー」とは以前より言われる金言だが、フェーズが変わってきたのか、それともこれも一種のキャッチボールだったか?
10月2日放送『さんまのお笑い向上委員会』に出演したのは、岡野陽一、山添寛、鈴木もぐら、酒井貴士、井口浩之らであった。
今、よく見る顔ぶれだ。
みんな、ノリにノっている。
岡野も山添も最近はキレキレだし、もぐらと酒井に関しては『向上委員会』放送直前の『キングオブコント2021』で優勝を争った時の人だ。
彼らには共通項がある。
みんな、クズ芸人なのだ。
この面子が揃うだけで安心感がある。
もはや、鉄壁のフォーメーション。
でも、この日は1人だけイレギュラーな存在が混じっていた。
井口だ。
まず、もぐらが酒井に矛先を向けた。
「クズのくせに人から尊敬されようとラップを覚え始めた」と、ダメを出したのだ。
この舌鋒には優しさを感じる。
「同じ仲間なのに何を迷っているんだ?」という檄にも受け取れるからだ。
つまり、チームプレーである。
続いて、酒井を口撃したのは井口。
実はこの日、彼一人だけ体温が違った。
キングオブコント準優勝者に「お笑いができていない」とダメ出しをする井口。
かねてより、彼には腹に一物があった。
鋭い分析だ。
なにせ、咄嗟に出た言葉ではない。
YouTube「鬼越トマホーク喧嘩チャンネル」8月25日配信回に出演した井口は、すでにクズ芸人にまとめて物申していた。
以下は鬼越の2人と井口のやり取りである。
事実、「クズ芸人」はおいしい。
特に最近は「借金芸人」の座席に人が群がり始めた。
ヒコロヒー、薄幸、ゆめっち、粗品など。
みんな売れているから悲壮感が伝わらないのも共通している。
岡野だって交際中の彼女が住むタワマンで生活中だし、もぐらは奥さんの実家が金持ちだ。
そもそも、空気階段はKOCの賞金だけでなくCMの仕事も入ったばかり。
今の仕事量なら550万円の借金は難なく返せてしまうだろう。
そして、酒井に関しては自身の実家が金持ちである。
こうなったら、借金はもはやトークの持ち駒の1つでしかない。
本物なのかエセなのか、見ていればすぐわかる。
例えば、三又又三からは本物の匂いがする。
でも、彼でギリギリだと思う。
元「りあるキッズ」長田融季辺りまで行くと、もうテレビには出せない。
「クズ芸人」を名乗ってポップに露出しているが、本来は取り扱い注意なのだ。
ヤバい人種のキャッチーな部分を抽出し、世間へ届けるコンテンツに昇華したという意味で岡野たちには腕がある。
何しろ、今年のKOCは“借金芸人対決”だった。
そして、井口の言う通りにクレバーだ。
唯一、儚いのは「売れたらこのキャラはおしまい」と使用期限が区切られている点。
「腕がある」「クレバー」と「使用期限」が両立しない点が儚い。
芽のある人材ほど、太く短い芸風になってしまう。
経済成長が望めず、希望の見えない現代にこそ際立つ、芸人の出世コースだ、と日刊サイゾーが報じた。

ウエストランド – Wikipedia

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ソース:日刊サイゾー

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